ドラックストアの薬剤師さんに会いに行きます

もう十年前後前の話になります。
「なぜこんな時代にこんな時代遅れのことを?!」と思うようなことを!
アメリカの耳鼻科で経験したことがあります。
 
私は小さい頃から、耳垢がベタベタしていて耳の奥に溜まりやすい体質みたいです。
毎年のように、プールに行く夏の季節になると、プール後にもよくしばらく耳が聴こえ辛くなるときがありました。
いつも放置したらやがて治っていたのですが、14歳のとき、学校のプールの授業があった秋の始めぐらい、何をやっても耳が塞がっている感覚が治らず、耳鼻科に行くことにしました。

本当は、もっと小さい頃から早く、行っていた方が良かったですが、切羽が詰まるまで行かないのが昔からの私です。
耳鼻科という言葉を聞いただけで、怖いイメージがありました。
耳や鼻に、色々怖いものを突っ込まれるのではないかと心配していました。

母も付いて来たのですが、
「大丈夫よ、日本で知り合いが耳垢が溜まり過ぎて、耳鼻科に行った友達がこの前いたけど、薬で耳垢を溶かして水の勢いで、耳垢を飛ばしてとったみたいだよ、全然痛くないはずだから!」
と私を安心させるために言った。

そうだと良かったのですが…
そういう文明的な、処置のしかたとは程遠い方法を、泣きながら経験することになったのです。
今思い出しただけでも、自分が可哀そうです。

耳の中を診てもらった結果。
やはり、耳垢が長年耳の奥に溜まっているのが原因で、耳が詰まっていて、聴こえにくい状態になっている、とのことでした。

そこで、耳鼻科の先生が持ってきたのがなんと、先が尖った細い棒とガーゼの二つのとても基本的な器具でした。
「この棒2本を耳の中でコロコロ転がしながら耳垢をとって行きますね」と言われたとき、「え?!薬入れないの?器械使ってとるんじゃないの?」とパニック状態になりました。
それでも、言われるまま診察用の椅子の上で横向きになり、じっとしていました。
と、そのとき、耳の奥にとんでもない突き刺さるような露骨な痛みが走りました。「痛い!」と叫んだ私を先生は「痛いけど我慢してね、たくさん溜まっているんだから」と棒読みっぽいトーンで言うだけでした。
椅子にしがみつきながら叫び、涙を流しながら何度「痛い」と叫んだか分かりません。しかも両耳分です。

終わったときには先生が、大量の耳垢が乗っているガーゼを私に見せてきました。
「こんなに大きな耳垢が、こんなにたくさん14歳の女の子からとれたのは初めて!」と目を大きくしながら言ってきました。

自分でも驚きました。
とれた耳垢は茶色く、まるでコットンボールのようにフワフワしている状態のものもありました。

帰りの車の中で母は「アメリカ人は痛いの怖いはずなのに、よくあんな昭和っぽいやり方で耳垢とるもんだね、お母さんもびっくりしたよ」と言いました。

あんなに耳の中が、スッキリしたのは生まれて初めてです。
私はそのとき初めて、自分の耳は普通の人の耳と同じ状態になったのだと感じて感動しました。
しかし、その感動のための痛みは実に凄まじいものであったのです。

ちなみに、帰国後も耳鼻科通院していて、薬の受け取りは、近所のドラックストアをいつも利用しています。
そのドラックストアの薬剤師さんが、丁寧でいつもニコニコ笑顔で、楽しそうにお仕事されています。

その薬剤師さんにお会いできると、本当に元気をもらえるからです。耳鼻科が相当で痛かったので…(笑)
こんな素敵な、薬剤師さんが身近にもっといてくれれば、嬉しいです。
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